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いくらかかる?入れ歯の費用(保険点数)について

入れ歯の治療が必要な多くの方が「入れ歯をこれから作りたいけど、費用がどのくらいかかるか気になる」という疑問を持っています。入れ歯の治療費は、保険制度で歯型を採得するところから装着する所まで細かく点数が決められています。入れ歯の形態でも金額が変わるため、一概にいくら位かかりますとは言えません。本記事では、部分入れ歯を作る際にかかる費用を例を示して紹介します。

 

 

入れ歯(義歯)の「処置」に関する保険点数

入れ歯を装着するために、色々な処置を行います。

処置毎の保険点数を紹介します(1点=10円です)。

 

・ハリガネをかける穴(レストシート)の形成 40点

・歯型の採得 42-272点

・噛み合わせの採得 57-283点

・ろう義歯試適 40-190点

・新しい入れ歯の装着料 60-230点

・入れ歯の管理料 190−230点

・新しい入れ歯が壊れた際の修理料 150-355点

保険点数に大きな幅があるのは、歯の欠損本数(欠損した歯が9本以上ある場合など)や新しい入れ歯を作製してからの月日(半年以内か否か)などで保険点数が異なるためです。

また、噛み合わせの採得ですが、行わないケースがあります。例を挙げると、1本だけの欠損で噛み合わせが元々安定しているのであれば、噛み合わせを採るステップを飛ばし、その次のろう義歯試適を行います。

 

 

入れ歯(義歯)の「材料」に対する保険点数

 材料に関する点数は非常に複雑であるため、入れ歯(義歯)の処置に関する保険点数のように簡略化して説明することが難しいです。ここでは、下の右側の一番奥の歯(大臼歯)が2本欠損し、ハリガネを左右の小臼歯に2つかけるケースを参考に紹介します。

材料費として以下のような保険点数がかかります。

・レジン床 646点

・人工歯(臼歯部、硬質レジン)41点

・ハリガネ2つ(コバルトクロム合金)233×2点

・ハリガネを連結するバー(コバルトクロム)468点

 

人工歯2本の小さな入れ歯ですが、上記の比較的安い材料でもトータルで1600点くらいです。患者さんは1−3割負担なので、1,600円-5,000円程度の費用がかかります。

 

 

入れ歯(義歯)の「トータル」の治療費は?

 入れ歯の材料に何を使うかで費用も大きく異なりますので、「入れ歯(義歯)の材料に対する保険点数」で紹介したケースを元に、トータルの治療費を算出していきます。

まず、処置に関してですが、噛み合わせは安定している前提で計算します。

 

・ハリガネをかける穴(レストシート)の形成 40点

・歯型の採得 42点

・ろう義歯試適 40点

・新しい入れ歯の装着料 60点

・入れ歯の管理料 190点

 

初診料や再診料などの費用は今回計算していません。入れ歯が完成するまでの処置費用は、372点になります。1−3割負担では、370円-1000円程度です。

入れ歯の材料に対する費用が、1,600円-5,000円でしたので、トータルの治療費は2,000円-6,000円です。

上記の金額は奥歯が2本欠損した時の1例です。歯の欠損状況が同じでも、入れ歯の形態や使う材料で保険点数(負担金額)が大きく変わります。あくまで参考程度に留めておいて下さい。

 

 

入れ歯(義歯)の保険点数 まとめ

入れ歯の治療費は、欠損している歯の本数や箇所、使う材料などにより大きく異なることが大体理解できたかと思います。欠損している歯が多ければ、時間も治療費も多くかかります。一般的に、入れ歯は保険が適用され1−3割負担になりますので、負担割合によっても入れ歯を作る費用が変わります。

注意点として、新しくできた入れ歯を装着する日は入れ歯の材料費や装着料、管理料などの費用がかかりますので、現金を多めに持っていきましょう。いくら位かかるかを事前に教えてくれる歯科医院も多いので、あまり心配し過ぎなくても良いかもしれません。

入れ歯を作る費用をどうしても事前に知りたいのであれば、歯科医院を受診した時に確認することをオススメします。

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