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入れ歯(義歯)治療のタイミングは?

「虫歯や歯周病で歯が無くなった」、「転んで歯が抜けてしまった」、「入れ歯(義歯)が壊れてしまった」などが原因で入れ歯を作ることを考える方が多いと思います。歯が無くなったからといって、すぐに治療してもらえるのでしょうか。また、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。

本記事では、「入れ歯治療のタイミング」と「医療保険が適用される入れ歯の作製期間」を中心に紹介致します。

入れ歯(義歯)治療の流れ

まず、「入れ歯治療のタイミング」と「入れ歯の作製期間」について説明する前に、入れ歯の作製手順を紹介します。

入れ歯は医療保険が適用されますが、医療保険で入れ歯を作製してもらう場合、下記のように決まった手順で作製しなくてはなりません。

部分入れ歯を作製する際の一般的なステップは下記の通りです。

・はりがね(クラスプやレスト)をかける歯を削って歯型を採る

・個人個人の口の中に合わせたトレーで精密な歯型を採る

・ワックス(咬合床)を口の中に入れて咬み合わせの高さを決定する

・人工歯が並んだ入れ歯(ろう義歯)を口の中に入れて、見た目や咬み合わせを確認する

・ろうがプラスチックに置き換わった入れ歯(最終義歯)が完成

 

歯を失った本数が数本で、奥歯で咬み合わせが安定しているのであれば、精密な歯型を採得したり、咬み合わせの高さを決定する工程は省かれることが多いです。

 

入れ歯(義歯)の作製はいつ始まるのか?

入れ歯の作製を開始するタイミングですが、主に下記の2つが例として考えられます。

 

・虫歯や歯周病の治療が終了する時

・入れ歯のトラブルで再製が必要な時

 

虫歯や歯周病がある場合、まず歯を保存することができるか否かを判断し、優先的に治療します。虫歯や歯周病が進行した歯があるにも関わらず入れ歯を作ってしまうと、歯が無くなって修理などがすぐに必要になることがあるからです。

 

ただし、咬み合わせが不安定で、奥歯の咬み合わせが無いなどの事情がある場合、前歯に大きな力の負担がかかります。噛む力で前歯が前方に傾斜して出っ歯になることも多いです。歯科の専門用語でフレアーアウトとよびますが、咬む力で前歯が前方に傾くのを避けることが肝要です。この場合、虫歯や歯周病治療時に一時的に入れ歯(暫間義歯(ざんかんぎし)を入れることがあります。

 

また、既に入れ歯を装着していて壊れてしまった場合は、一般的に修理を優先します。しかし、作製してから時間が経過している場合はすぐに再製することが多いです。新しい入れ歯ができるまでは修理した入れ歯を使ってもらいます。新しい入れ歯ができたら、慣れてもらうため古い入れ歯は使わずにケースで保管してもらいます(新しい入れ歯に問題があった時の備えとして使えます)。

 

入れ歯(義歯)の作製期間

医療保険で入れ歯を作製する場合、上記で紹介したステップを通じて作製することが歯科保険制度で決められているため、入れ歯完成までに予想以上に時間がかかります。

 

1ステップ毎に1週間程度かかります。失っている歯の本数が多いほど、入れ歯を作製する工程が増えるので、歯に何か問題を抱えていたり、入れ歯が壊れて再製作が必要な場合はすぐに歯科医院を受診しましょう。

 

 

入れ歯(義歯)治療のタイミングのまとめ

保険適応の入れ歯を作製するまでには結構な時間がかかります。数日ですぐにできるものではありません。虫歯や歯周病があれば、そちらの治療を先に行わなくては入れ歯の作製に長い時間がかかる可能性もあります(ある島での歯科医院では島に歯科技工所が無いために入れ歯が完成するまでに2ヶ月位かかったという話を聞きました)。

 

入れ歯が必要な時にすぐに作ってもらうため、かかりつけの歯科医院をもつことは非常に大切です。入れ歯を装着した後も歯科医院で定期的に調整が必要なので、普段から口腔内の定期検診を歯科医院で受けるようにしましょう。

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